世界遺産の修復現場に行ってみた!カンボジア「アンコール遺跡」保護活動
「カンボジア 『アンコール遺跡』保護活動8日間」の参加者から活動の様子を撮影した写真が届きました!世界遺産 アンコール・ワット遺跡群はもちろん、修復作業の現場から、地元の方たちとの交流の様子まで。思い出がいっぱいつまった写真とともにご紹介します。
1日目は移動日!8日間の旅をともにする仲間とご対面です
東京・大阪の空港から各自出発し、乗り継ぎを経てシェムリアップへ。到着後、他の参加者と現地ガイドと合流し、ホテルへ。
2日目・3日目は修復現場の見学と、遺跡観光へ!
2日目と3日目の午前中はアンコール遺跡群の修復現場やアンコール保存事務所へ。両日ともにアンコール遺跡群を管理する政府機関「アプサラ・オーソリティ(アンコール地域遺跡整備機構)」の担当者より説明を受けながら、普段は入れない現場を見学します。
3日目には翌日からはじまる遺跡環境整備に備えて、クメール語のレッスンも行います。
アンコール遺跡群がどれほど多くの人たちの努力によって守られてきたか。その背景を学んでから、いよいよアンコール遺跡群の観光へ。カンボジアの世界遺産と言えば「アンコール・ワット」のイメージが強いですが、世界遺産登録エリアは400㎢。アンコール・ワットをはじめ、アンコール・トム、タ・プロームなど、数で言えば100前後といえる遺跡も世界遺産に含まれています。また、登録地域内にある森(自然)や村も合わせて保護されているのが特徴的です。
4日目・5日目はいよいよ遺跡環境整備に参加!
いよいよ遺跡の環境整備活動に参加します!遺跡内の清掃活動や草刈りなど、アプサラ・オーソリティの方たちと、その時必要とされていることを行います。
5日目の早朝はアンコール・ワットの日の出を鑑賞し、夜はカンボジアの伝統舞踊"アプサラダンス"を鑑賞しながら夕食をとります。
6日目はカンボジアの歴史と、伝統文化について学びます。
「アキラ地雷博物館」、何千人もの人が殺されたという「キリングフィールド」を訪問。ポルポト政権による内戦がカンボジアに残した跡を見学します。その後、弾圧の対象となっていたカンボジアの伝統舞踊・アプサラダンスの支援活動を行っている「クメールダンススクール」を訪れます。稽古を見学し、踊りを体験します。
いよいよ最終日!オプショナルツアーを利用してトンレサップ湖クルーズへ
トンレサップ湖はカンボジアが誇る巨大な湖。「伸縮する湖」とも呼ばれ、雨季の8月~10月になると乾季の3倍以上である1万㎢、岐阜県ぐらいにまで膨れ上がります。アンコール・ワットやバイヨンにも刻まれたトンレサップ湖をクルージングすれば、悠久の歴史に思いを馳せずにはいられません!
カンボジアの最終日を思い思いに楽しんだあとは、お別れの時間です。ホテルスタッフ、ドライバーさん、ガイドさんに別れを告げ、空港へ。長いようで、あっという間の8日間の旅でした。
カンボジアの人にとってのアンコール遺跡とは
カンボジアの国旗にはアンコール・ワットのシルエットが描かれ、紙幣には遺跡がデザインされるほど、アンコール遺跡群はカンボジアの人たちにとって精神のよりどころであると言えます。その想いは「カンボジア 『アンコール遺跡』保護活動」を通じて出会う方たちからも強く感じられるはず。アンコール遺跡群がどれたけ多くの人たちの努力と想いで守られてきたか。その背景を学んでからアンコール遺跡群を訪れれば、より一層感動的な体験になるのではないでしょうか。
アプサラ・オーソリティ(アンコール地域遺跡整備機構)とは
アプサラ・オーソリティ(アンコール地域遺跡整備機構)とは1995年2月に設立された、遺跡を管理するカンボジア政府の機関です。担当する地域はアンコール遺跡群だけでなく、シェムリアップ州全体。組織の役割は遺跡保全にとどまらず、開発・観光・環境なども包括的に扱うため、広大なエリアを担当しています。1995年の世界遺産登録時から「アンコール遺跡群」は危機的な状態の「危機遺産」に指定されていましたが、アプサラ・オーソリティと多くの国際支援の努力により、2004年には危機遺産指定から脱却。現在も管理を徹底するため、地域住民に対して粘り強く説明を行いながら、取り締まりの体制を強化しています。
アプサラ・オーソリティ(アンコール地域遺跡整備機構)の元で、遺跡保全活動を体験してみませんか?
カンボジア 「アンコール遺跡」保護活動8日間ではアプサラ・オーソリティの協力の元、普通の観光旅行では入れない修復現場などを見学し、保護活動に携わります。