エコツーリズムの町・富山県上市へ!観光協会インターンシップ スタッフレポート
国内インターンシップ 添乗レポート
●添乗プログラム名:富山県 滝行・写仏・森林セラピー エコツーリズムの町・上市で観光協会インターンシップ4日間
2017年9月1日~4日 写真・文●嶋田京一(風カルチャークラブ)
剱岳に見守られてインターンシップに臨む
立山連峰の名峰・剣岳(2,999m)の麓に位置する富山県の上市町。全国から訪れるトレッカーや絶景を楽しむ人々でにぎわいを見せています。2016年、2018年と2度も日本エコツーリズム大賞の特別賞を受賞。国内外からその取り組みが注目されている上市町の観光協会で行うインターンシップ・プログラム、記念すべき第1回目を2017年9月に実施しました。
エコツーリズム大賞は、エコツーリズムに取り組む事業者、団体、自治体などを対象に、優れた取組を表彰し、広く紹介することで、全国のエコツーリズムに関する活動の質的・量的向上および情報交換等による関係者の連帯感の醸成を図ることを目的とした制度です。環境省と特定非営利活動法人日本エコツーリズム協会の共催により実施しています。(環境省 公式ホームページ)
地元の人々に長年親しまれて来た森や寺院を生かしながら、町全体で取り組むエコツーリズムへのアプローチを最前線で学ぶ4日間。観光協会のスタッフとしての業務体験以外に、地元の方々との交流も大切にした、心と体で感じて学ぶプログラムを報告します。
インターンシップ1日目
記念すべき第一回目のツアーに参加いただいたのは大学生2名。集合場所の上市駅に着くと、改札の目の前に上市町観光協会のオフィスがあります。
改札の目の前にあるので迷うことなく集合できて安心
インターンシップ受入れ先の観光協会事務局長・澤井俊哉さんの出迎えを受けて、早速オフィスで説明を受けます。観光協会の役割、具体的にどのような業務があるか、観光協会の仕事について学んだ後は現地視察へ。上市町はどのようなところか自分達の目で見るため、澤井さんと共に町の観光資源の見学に出発です。
本日の業務について説明を受けます。
エコツーリズムプログラムを体験
初日からインパクトのあるプログラムを体験しました。観光資源を知り、その魅力を伝えるには身を持って体験することが大事。ということでふたりが体験したものは...?
まず最初に着いたのは国指定史跡大岩日石寺。ここは大きな岩に彫られた不動明王が有名なのですが...
準備万端! さて何の準備...?
さぁ、二人が向う先には何が待っているのか...
まずは、手を合わせて...
この滝に打たれるのです!
「無理、無理、無理~っ!!!」
えいっ!とばかりに滝に入ったふたり。
終わってみればこの笑顔!インターンシップの禊(?)も無事終了。
と、思いきやもう一度滝に打たれにいく2人!今度は手を合わせる余裕っぷり!
お次は写仏の時間
写仏とは仏様をキレイに描き写すこと。説明を受けてからチャレンジ!
心静まる時間。
上手にできました!出来た画は後ほど祈祷していただき、御守に入れて渡されます。
この日は初日ということもあり、宿に帰った後は上市町に関するレクチャーを受け、就寝。
インターンシップ2日目
この日は澤井さんに同行して、地元の人や関連施設との打ち合わせに同席。その後、森林セラピープログラムの体験や現場の視察を行いました。
さぁ、今日はどんな1日になるだろう?
眼目山・立山寺(がんもくざん りゅうせんじ)のトガ(栂)並木を前に寺の縁起について解説を受けています。
森林セラピープログラムを体験、森林ヨガにも初挑戦です
上市市内には寺社仏閣が多く、その中の数社を澤井さんの説明で視察しました。
西田美術館での打ち合わせに同席中。
インターンシップ3日目
最初に「種」という集落へ。その昔、まるで沼のような深さの「湶田(あわらだ)」という田んぼに胸まで泥に浸かって田植えをしていた地域です。ここでは公民館を訪問し、古民家が残る地区や稲作の歴史と文化を次世代に繋げる取り組みについて取材しました。12月には「種」を訪れるツアーを実施する予定があり、企画会議の場にも同席しました。
種集落を舞台にした別ツアーの打ち合わせに同席
種集落の散策。
某有名アニメ映画のモデルになった古民家も見ることができました。
明日は最終日。小学校での特別授業です。この日の午後は早めに宿に戻り、授業の準備にとりかかりました。今まで見てきた観光資源やプログラムを元にどんな授業をするか、頭を悩ますふたり... 夜遅くまで資料作成など頑張っていました。
宿の部屋で授業に使う資料作り。
コンビニの出力サービスも駆使しました。
インターンシップ4日目(最終日)
この日は地元の小学校で特別授業を行う日です。観光協会の澤井さんと一緒に見た観光資源は、ふたりからすれば新鮮で、不思議で、面白いものばかり。たくさんの魅力があるのに、地元の人は当たり前すぎて、案外なんとも思っていなかったりする。でもそうしたものが実は上市の宝なんだよ。その気づきを子供達に伝え、子供たちが大人に伝えることで、地域の宝を再認識してもらいたい。
そんな思いでふたりがつけた授業のタイトルは...
「みぃつけた上市のたから」
ふたりが見つけた宝をクイズ形式で出題。子供達に名前や場所を当てさせ、宝物の地図を作っていくという授業です。
さぁ、問題です!
皆、最初は緊張気味でしたが...
あっという間に、この盛り上がりです!
二人が見つけた上市の宝が地域の子供達の手によって、素敵な地図になりました!
お疲れさまでした!
今回の「富山県 滝行・写仏・森林セラピー エコツーリズムの町・上市で観光協会インターンシップ4日間」では着いて早々、滝に打たれたり、様々な打ち合わせに同席したり、町の魅力を自分達の視点で見つけたりと大忙しの日々で、気がつけば最終日。とにかく現場ばかりの4日間でした。「観光の仕事というのは現場がメインである。」それを体感できたのではないでしょうか。
特別授業が良い思い出となってくれたら幸いです。
素敵な記念品をいただきました。これは私達の宝物。
また、旅行者の誘致には地域の方たちの理解と協力が必要不可欠です。ツアーの最終日、小学校の特別授業というカタチで自分達の見たもの、体験したものを地域の方たちに伝える。その作業を通して、地域と旅行者をつなぐ観光協会の業務を体験していただけたのではないかと思っています。
なかなか経験することができない「観光協会」の業務。身も心もリフレッシュできるエコツーリズムの町上市で、その仕事を体験してみませんか?
富山県 滝行・写仏・森林セラピー エコツーリズムの町・上市で観光協会インターンシップ4日間