【業界体験】カンボジア 観光産業の発展にみる光と影 子どもの権利を考える6日間
世界遺産アンコールワットを中心に発展するカンボジアの観光産業。その裏で、不当に利益を求める大人たちに利用されてしまう貧困層の子どもたちが増えています。このプログラムでは、子どもたちの生活環境を視察しながら、彼らが直面する人権問題について学びます。行政と連携し、20年間運営を続ける児童養護施設NGOスナーダイ・クマエを訪問し、子どもを取り巻く環境の変遷を最前線で見てきた代表のメアス博子さんよりお話を聞きます。カンボジアの一般の方の暮らしや、明るみになりつつある「孤児院ビジネス」の問題についても触れ、観光ツアーでは訪れない現場を訪問します。
この活動のポイント
- 児童養護施設スナーダイ・クマエ代表のメアス博子さん協力のプログラム。
- メアス博子さんからお話を聞き、閉鎖した孤児院の跡地を訪問。孤児院ビジネス問題について学ぶ。
- 農村と水上集落、観光客増加によりゴミ問題に悩まされる集落、中流階級の生活圏などを訪問。
- 訪問先などで現地の方たちからヒアリングをし、当事者から見たカンボジアの実情を知る。
- 1月~3月出発
- 4月~6月出発
- 7月~9月出発
- 10月~12月出発
【2018年9月出発】6日間 178,000円~198,000円
出発日・旅行代金
出発日 | 募集状況 | 旅行代金 | |
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成田発着 | 関西・名古屋・福岡発着 | ||
2018年9月14日(金) | 受付終了 | 178,000円 | 198,000円 |
※燃油サーチャージが別途必要になります。目安額:12,540円(2018年2月1日現在)
※現地空港諸税、日本の空港施設使用料などは、旅行代金に含まれておりません。
※1人部屋追加代金:15,000円
スケジュール
1日目 | シェムリアップ泊 |
午前: 成田、関西、名古屋、福岡発、空路シェムリアップへ(乗継) 夕刻 : 着後、ホテルへご案内。 夜: ホテルのレストランにて夕食を楽しみながら自己紹介。 食事条件 : 【朝】- 【昼】- 【夕】〇 |
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2日目 | シェムリアップ泊 |
午前: カンボジアが抱える地雷問題について学び、内戦中に虐殺された方々が眠る寺院を参拝。 午後:「激動のカンボジア」と言われる1990年から2000年まで、観光産業が発展した2000年以降から現在もカンボジアに暮らす、大塚めぐみさんからお話を聞きます。 <20年間、児童養護施設の代表を務めるメアス博子さんと対談> この地で20年間児童養護施設の代表を務めているメアス博子さんと対談。現地の社会福祉問題や子どもの権利について、博子さんと一緒に考えます。 食事条件 : 【朝】○ 【昼】○ 【夕】○ |
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3日目 | シェムリアップ泊 |
<児童養護施設NGO スナーダイ・クマエ訪問> 午前:様々な事情を抱える子どもたちが暮らす児童養護施設NGO スナーダイ・クマエへ。メアス博子さんと一緒に施設内を見学。クメールの誇りである伝統舞踊「アプサラダンス」の舞踊団を施設に招き、子どもたちと観賞します。その美しい踊りに触れ、子どもたちと共に自国の文化を見つめなおします。 <農村を訪問> 午後:国民の8割以上が農業に従事しているカンボジア。 親戚同士が集まって村を維持しているところが多く、その中でも300人以上の親戚が村を支えあって暮らしているサムロム村へご案内します。 牛車に乗って村をめぐり、村の人たちと交流。村の暮らしを見たあとには、観光客で賑わうパブストリートやナイトマーケットにご案内し、カンボジアの日常を感じます。 食事条件 : 【朝】○ 【昼】○ 【夕】- |
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4日目 | シェムリアップ泊 |
<水上集落を訪問> 午前: トンレサップ湖の水上で生活する人々の暮らしを見学。この大湖があったからこそカンボジアは豊かな土壌に恵まれました。そこで漁をする人たち、湖の周辺でとれるホテイアオイという植物を日常の生活に取り入れている集落の様子を垣間見ます。 <観光地のゴミ問題を抱える集落を訪問> 午後:観光産業が生み出したゴミ問題について考えます。ゴミの処理が追い付かず、汚染が問題視される集落で住民の方たちにヒアリングします。その後、閉鎖した孤児院の跡地を視察。また、中流階級が訪れる免税店やショッピングモールなどを見学し、カンボジアが抱える格差問題について考えます。 食事条件 : 【朝】○ 【昼】○ 【夕】○ |
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5日目 | 機内泊 |
<アンコール遺跡群を見学> 紙幣や国旗にも描かれ、国民の誇りでもあるアンコール遺跡群を見学。その際、ただ観光するのではなく、遺跡内で民芸品を売る子どもたちにヒアリングを行い、カンボジアの教育事情の実態を探ります。 夜:空路、帰国の途へ(乗継)。 食事条件 : 【朝】〇 【昼】〇 【夕】- |
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6日目 | - |
朝: 成田、関西、名古屋、福岡空港着。 食事条件 : 【朝】- 【昼】- 【夕】- |
※上記日程は現地事情などにより変更になる場合があります。
- 利用予定航空会社:ベトナム航空
- 利用予定ホテル:シェムリアップ/ロイヤル・クラウンホテル ※または同等クラス
- 旅行代金に含まれるもの:●往復航空運賃 ●日程表に明記された移動費用並びに観光費用 ●全行程のホテル代(2~3人部屋利用) ●現地係員費用 ●食事代金:朝食4回、昼食4回、夕食3回
- 最少催行人員:6名 ※カンボジアを知り尽くした日本人と現地スタッフが交流部分をご案内いたします。
- 協力:NGOスナーダイクマエ(メアス博子さん)
- 旅行企画・実施:風の旅行社
孤児院ビジネス
孤児院ビジネスとは、子どもたちに「孤児」を演じさせ、外国人観光客やボランティアから寄付金や奉仕労働を引き出すビジネスのこと。2015年までカンボジアにはNGOに対する規制がなく、シェムリアップ州だけでも多いときで200以上の孤児院(児童養護施設)が存在していました。政府の目が届かない無認可の孤児院は、人身売買や児童買春の温床になるリスクがあり、孤児院の運営者や支援者、訪問者による子どもへの性的暴行事件も起きていました。孤児院の多くが運営の問題を指摘され、現存する施設の数は4分の1ほどまで減少しましたが、孤児院ビジネスの財源は観光客による安易な金銭的援助です。問題解決には政府による取り締まりだけでなく、外国人観光客の意識を変えることも必要とされています。
児童養護施設NGOスナーダイクマエ代表 メアス博子さん
親から虐待を受け、保護された子どもたちが暮らす児童養護施設NGOスナーダイクマエ。代表を務めるメアス博子さんは20年間、90人を超える子どもたちを守り、自立への道をつくってきた日本人女性です。行政と連携し、子どもの将来を最優先した教育を続けてきたかいあって、なかには高校や大学で学び、日系企業に勤務したり、通訳やガイドとして活躍したりする卒業生もいます。
- 「Yahoo!ニュース 特集」で取り上げられました。
カンボジア孤児たちの「おかあさん」 日本人女性の奮闘(外部サイトへ飛びます)